担当建築家が実際に建てる土地の現地調査に出向き、土地の形状、勾配、周囲との高低差などを見ます。一見すると、デメリットに感じる部分も建築家の目は「土地の持つ特徴」としてフラットに捉えることで隠れた土地のポテンシャルを引き出すことができます。建築家が、従来の住宅への既成概念や固定観念を超えた提案を生み出すために、お客様に様々な質問を行い聴き取りを実施する会です。
この回で、得た情報(土地の特性、お施主様の要望、法令上の制限、周辺環境など)を考慮し、プランの作成に入ります。
前回までにいただいた情報をもとに、建築家が「スタディ(*)」を重ねたプランを図面と模型をご用意してご要望をどのように形にしたのか?建築的な意図も含めてのプレゼンテーションを行います。この回では、建築家が土地の特性をどのように読み解き、お施主様のご要望をどのように建築として反映させたのか?敷地のゾーニングと建物の関係性からご説明いたします。また、建築家のプランをもとに積算した見積金額もご提示いたします。ここでプランについて概ねご納得いただけましたら、実際に図面に手を加えていくための「実施設計契約」を締結していただきます。
プレゼンテーションの後、お施主様からご要望をお伺いして、その場で別パターンのアイデアを出してもらったり、修正のご要望などをお伺いして擦り合わせを行います。また、この日は一旦、お施主様に模型と図面をお持ち帰りいただき、じっくり向き合う模型に"住んでみて"考えて頂く時間を設けています。その中で修正希望のポイントについて、図面に赤ペンを入れていただき、お戻しいただきます。
修正のご要望をいただいた箇所について、建築家がさらに「スタディ(*)」を重ねたプランが提案されます。この回においても、納得できない箇所があれば、さらに打ち合わせをして擦り合わせを行います。設計プランに納得がいったら、ご契約へと進みます。
*スタディ・・・建築やデザインの用語のひとつ。悩み、決断し、図面を描いて模型を作り、また新たな悩みを発見し、そして決断し、また図面を描いて模型を作り…という「悩みながら進んでいくプロセス」によって建築のデザインは切れ味を増し、密度が高まっていきます。このプロセスのことを「スタディ」といいます。